今回は、普段よく作っているブラウスとは少し違ったデザインのブラウスを作りたいと思い、短め丈のブラウスを作りました。

一番のポイントはバックケープデザインです。
トレンチコートやアウターについているようなデザインをブラウスに取り入れたら可愛いと思い、取り入れてみました。

こだわりポイントとしては、襟の形にもこだわり、大きめで少し長め、そして鋭めにデザインしました。
ただ、鋭すぎると主張しすぎるため、絶妙なバランスで微調整しています。

ボタンはシンプルなシルバーの丸いメタルボタンを使用しています。
同じデザインのボタンをカフスにも取り入れ、そこがさりげないポイントとなり、気に入っています。
ピンタックにもかなりこだわっており、3mm幅の細かいピンタックを入れています。
ただ入れるだけでなく、少し隙間を作って1本5mmのピンタックを挟むことで、イレギュラーなデザインに仕上げました。
前部分は隠しボタンにして、シンプルに着ていただけるよう工夫しています。

丈はバランスを重視し、パンツを合わせた際、お腹周りが気になる方も多いかもしれないと思い、
少しだけ気持ち長めに、短すぎないよう調整しました。
また、前後差をつけてラウンドスリットにしているのも可愛いポイントです。

横から見た時のカーブが美しく、後ろが少し長めになっているため、腰回りをカバーしながら全体のバランスを計算して作っています。
一般的にブラウスは前だけインすることが多いですが、このデザインはそのまま着ても十分に素敵に見えるので、そこが良いなと思っています。
バックケープの分量感やフレア感がとても良く、上にベストを合わせても可愛く仕上がります。

もう一つのこだわりポイントは、袖のカフスです。カフスは長めに取り、アクセントをつけています。
素材は綿とポリエステルの生地で、少しパリッとしたシャツ地を選びました。

シワになりにくく、手洗いが可能で、干す時に伸ばせばノンアイロンで着られる、イージーケアな点も魅力です。
参観日や子供の発表会など、ちょっときちんとしたい場面でもぴったりです。
学校行事などで一枚でかっこよく決まるので、ぜひ挑戦していただきたいと思っています。
胸回りにはゆとりがあり、ストレスフリーで着ていただけます。首回りもきつくなく、バランスの良いデザインです。
袖も一般的なブラウスより少しゆとりを持たせているため、カチッとしすぎず、リラックス感のある仕上がりになっています。
また、カジュアルなブーツやショートパンツと合わせるのもおすすめですし、
ボリュームのあるスカートと合わせた時、バランスが取りづらいと感じていた方にも、
このブラウスはインしなくても良い感じにまとまるので、とても良いと思います。

ベストやジレが好きでよく着ていますが、今までかぶって着るようなベストは作ったことがなかったので挑戦したいと思い企画しました。
このベストは、いろいろな着回しが効くようにしたいと考え、Vネックにするなどのデザインに工夫を凝らしました。

Vネックはレイヤードスタイルに合わせやすいため、絶対に取り入れたかったポイントです。
夏はノースリーブやブラトップ、Tシャツと合わせていただけます。
10月前半まではそのようなコーディネートで楽しんでもらい、その後はブラウスやロンT、
さらに寒くなればタートルネックを合わせて、
秋冬のシーズンを通して長く愛用していただけるベストになっています。

ボアの生地が好きで、ボアで作ると可愛いと思い、今回採用しました。
質感は固すぎず、ふにゃふにゃでもなく、それほど厚みもないため、すっきりと着ていただけます。
程よいボリューム感で、これでベストを作って良かったと思っています。

後ろには同じ生地のクルミボタンを付けており、これが可愛いポイントです。
さらに、後ろ身頃はフレアにしています。
フレアを入れすぎるとスカートとのバランスが取りづらくなることもありますが、
私はジレやベストはフレアが好きなので、全体的に合わせやすい適度なフレア感に仕上げました。

サイドにスリットを入れているため、スリットから見えるボリュームスカートとの相性も良く、ここでバランスを取れるようにしています。
スラップポケットも丸い形にしていて可愛らしいですが、
もし可愛すぎると感じた場合は、ポケットを目立たないようになおして着ることもできます。
ブラウスや柄物、ボリュームのあるアイテムと合わせる時には、ポケットを隠しても可愛いです。

肩幅は広めに設定しているため、ノースリーブでも二の腕の半分くらいはカバーできます。
ノースリーブスタイルでも十分楽しんでいただけます。

アームホールも大きめに設定しており、ニットや袖幅の広いブラウスなど、さまざまなアイテムと合わせやすいデザインです。
いろいろなスタイルに取り入れて楽しんでいただけるベストになっています。